『Analyze』 2021~22 JHL 20W

【名古屋:北國】
立ち上がりの数回のアタックで、フリースペースをクリエイト出来ていることを見逃していたのか、わかっていても繋がらなかったのか。それによって次戦への“備え方”が違ってくるはず。点差ほどの差はない。少なくとも北國チームはそう簡単に考えていないはず。

【三重:沖縄】
沖縄は立ち上がりの10分を検証することを勧めます。なんら差は無いにもかかわらず、差がついてしまった。チームとしては、「試合のペース」、個としてはポジションごとの「役割」をチェックするといいかも。6人でフェンスを十分組み立てられることがはっきりしたことは大変喜ばしい。

【広島:鹿児島】
メンバー構成のコンディショニングはこの時期大変難しい。広島にとってはなかなか厳しい状況であったが可能性は十分あった。トヨタ車体の工場ラインでは「自工程完結」なる言葉が製造ラインには存在するが、まさしくこの試合広島の選手たちは自工程を完結せず、中途半端な状態で味方にプレーを渡してしまっている。次戦までに改善しておいた方がいい。
この試合のようにチームコンディションがいつも万全とはならない。

【熊本:大阪】
ディフェンスシステムには様々な長所・短所がある。もちろんコーチが使い分けることで勝利を手繰り寄せることはちょっとした楽しみでもある。ただし、選手たちはいかに準備できているかが勝敗の大きな岐路になる、「個の責任(役割)」というものが。ディフェンスラインを高くするにもメリット・デメリットがある。このデメリットに対していかに準備したか。コーチングスタッフに責任を渡さず、選手自らどう準備をすべきか、次戦への期待を込めて。

【福井:愛知、沖縄:愛知】
この2試合は負けたチームの次戦への準備に大変興味が湧く。点差&失点だけを気にかけてしまうとなかなか次への準備がうまくいかないこともある。逆もまた真なり、ということもある。オフェンスの組み立て、相手ディフェンスの弱点把握、などの着眼が一般的だが、それはそれとしてもう一つ提案してみたい。特にボールを持った選手たちの「エゴ」について。チームプレーやコンビネーションといったことに惑わされ過ぎ。点取りゲームの根本を忘れずに。「ゴールに向かってもう一つ先へ」。勝ち(価値)を守る上位チームの選手たちには無い貴重な状況に置かれていることを楽しむべき。

プロ化に際して選手・スタッフ・所属・審判・ファン(サポーター?)・運営者・管理者、皆さん大忙しのことと思います。特に選手は「下手なプレー」見せられないですもんね。ということでプロ化前段階の今シーズン、ネット配信ですべての試合が観戦できますから今から「緊張感」との闘いに慣れておきましょう。また選手だけでなく各地で運営される方々もご苦労が絶えないでしょう。ただ、ベンチでロングコートを着て使い捨てカイロを持ちながらチームメイトに声援送る、コートの中ではかじかんだ手に息吹きかけながらディフェンスしてる、観客席は大体がブラック中心のダーク系ジャケット、というのはいささか残念。やはり試合スタート5分で既にヒートアップ、こんな「画」も必要ですよね。ここは一つEUROを真似てもいいかも。

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