【RUS:ESP】
ESP・カサドはエンテレリオス兄弟の後を受けてセンターバックとして十分な働きをしているように見える。この先もどのようなパフォーマンスを披露するのか楽しみ。一方ロシアのジトニコフもオフェンスのすべてを担っている。なかなか魅力のある選手。この試合GKが中心のものになった。ESPのカラレス、バルガス、RUSのキレエフ、彼がこのナイスゲームをリードした事は間違いない。本当に些細なことだが、味方DFのシュートブロックのリアクションはJHLではなかなか見られない。
【FRA:ISL】
厳しいメンバー構成を強いられたFRA。特に前半途中の中途半端はオフェンスの組み立ては頂けなかった。ISLとの「差」はオフェンスにおいてはバックP陣の前を狙う“強さ”、ディフェンスにおいては将来を嘱望されている21歳のGKハルグリムソンとセンターDF2枚の“強さ”。グッドムンドソン監督が「新チームの強化にかかるのは3年くらい」とのことらしいが少し早まった感じがする。次の試合に向けて、パルマソンやグスタフソンらを2試合休養に充てられたのは大きい。役者の揃うFRAは、まさかジル監督の不在が影響したということはないと思うが。
【MNE:NED】
5:1ディフェンスに対するNEDのオフェンスは他のチームとは少しばかり仕掛けが違う。
システム上は5:1だが、トップディフェンスのマークの仕方をチェックした上で、5:1をディフェンスラインの高い6:0にさせている。国内の試合でも散見するが、ディフェンスシステムに対するコンビネーションのバリエーションで勝負するか、選手の配置によってシステムに合わせないつもの組み立てに当てはめるか。余談ではあるが、JPN舎利弗コーチが在外研修中お世話になったのが、NEDリチャードソン監督とのこと。ベルリン時代の話。
【DEN:CRO】
ミケル君はようやく本来の活躍を見せてくれました。7人オフェンスの質に差が出た要因はやはりハンセンのアシストとシュート力ということになる。CROも苦しい時のPVマリッチ&センドリッチのシンプルなコンビネーションは大変参考になる。両チームともオフェンスにおいて1:1の強さ、同じキッカケから個人の判断を尊重しながらゴールに結びつける能力は試合が大崩れしない基本でもある。
どのチームもコロナ感染の恐怖と闘いながらの連戦になるが、控えメンバーの出場、そこを踏まえながら新旧交代への取り組み、など現場は大変だろうが思わぬ番狂わせの可能性もあり興味が尽きない。