『EURO 2022』 MR 1

【MNE:CRO】
シンドリッチ、ゴヨン、クピッチ、アリロビッチ、らのベテラン勢の力をもってしてもハンドボールの“競技性”の高さとGKシミッチの牙城を崩すことができなかった。センターバックのシンドリッチの苛立ちがクロアチアの現状を表していた。対するモンテネグロはスロベニア撃破の勢いそのまま、特に“二人のブヨビッチ”の貢献度は多大。スロベニア戦から継続されているオフェンスの“的確さ”が今後も継続されると対戦チームにとっては非常に面倒なことになるだろう。

【GER:ESP】
パスがつながるスペイン。ピボット&バックPのコンビネーションがわかりやすいドイツ。
起用するメンバーの台所事情が厳しい上、攻撃においてスペインディフェンスに対応しやすい組み立てでは15分間無得点もやむを得ず。特にメインラウンドに進んできたチームのピボットを絡めたコンビネーションとは少し違いが見られる。ドイツにとっては痛恨の敗戦となった。

【FRA:NED】
実際のところは全くわからないが、闘い方の王道としては相手の一番強い部分にいち早くダメージを与えメンタル含めアドバンテージを取る。この試合早々にオランダのステインツとスミツを抑え込むことで優位に試合を進めようと見えて仕方がない。無理なシュートが多いオランダに対して、最も確率の高いピボットのトルナーにボールを集めるフランス。試合の入り方、進め方に差が感じられた。もちろんGKジェラードのセーブも評価されるべきであるのは承知。

【DEN:ISL】
世界トップクラスのGK3人(ランディン、モラー、グリーン)を使い分けるというのは贅沢ではあるが簡単ではない。モラーのセーブは“基本通り”。大会の出場時間が少ないにもかかわらず落ち着いたセーブ。特に“先に動かない”、とはお見事であった。この試合レフェリーにも注目。スウェーデンペアだったが、非常に厳格かつ真摯なコミュニケーションの取り方はスカンジナビアバトルを好ゲームに押し上げた。(CROペアとは大きく違う…失礼)
両チームのバックPに言えることだが、自分の責任を果たしにいく姿勢について日本人BP陣は大いに見習うべきだろう。DENはギンセル、ラウゲら、ISLは複数(パルマソン抜きにもかかわらず)キーワードは“利き腕”ということになるのではないか。チームプレーと称して自分の強さをプレーとして出さない選手がJHLには多いように思う。コーチたちはゴールに背を向けてプレーする選手を育てえるべきではない。

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