日時:2021年12月月24日(日)
場所:宮城野体育館、仙台市体育館 他
担当:酒巻清治
<所感>
仕事の内容が大きく変化した本年。例年になく多くのことに気付かされた。「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」といったところだろうか。多くの選手や指導者の可能性を感じた。
気になるのは「今後」ということ。特別な時間を「日常」にするためにはまだまだ時間が足りない。通常トレーニングを組み立てるには事前にリクエストを聞いてそれなりの準備をするのが礼儀。内容が目新しいものであればあるほどこちらのプラン通り進行できる。ただし、今年最後のトレーニングでは、プラン通りことが進まなかった。こちらも少しばかりトライしてみたが、完全に裏をかかれた。相手は高校&大学の女性選手たち。かなり難しい基本スキルを段階踏んで進めるつもりだったが、こちらの思惑を完全に飛び越えられてしまった。もちろんこちらも負けてはいられないため予定変更となった。結果トレーニング時間は30分以上短縮することができ、クリスマスイブに時間を割くことができた。
さて、JHLレベルに目を向けると何やら賑やかしくなっている。新たな試みをハンドボール界全体で取り組むことになる。現存のチーム状況に応じた「次世代型」というシステムを構築するとのこと、大変楽しみである。そこで老婆心ながら気になるポイントを。選手は選手のままか競技者に移行するか覚悟を決める、いずれにしても今まで通りの心持では事を成すことはできまい。チームしかり、多くの関係者を巻き込み「興行」と「強化」の両立を図らなければならない、ごっつい仕事になる。残るは「指導者」だ。試合の結果について、すべてを尊重し潔く従う覚悟はあるか? スポーツマンシップに則って、エキサイティングで魅力ある、また観たくなる試合を構成することができるか? 政治力が全てと人を動かすことだけが得意、そこは俺の仕事ではないと練習と試合にしか興味がない、コーチングもマネジメントも中途半端、結果の原因を他者に求めているようではこの先心もとない。
全ての異なることを尊重し、自身の行動に責任を取る覚悟を持てるかどうか。
2024年まで「時間はある」と捉えるか、「時間がない」と捉えるか、自分自身で勇気を持って決断するしかない。