【ジーク:大同】
新加入外国人選手のデビュー戦となった試合だが、結果についてはいろいろな評価ができるためする必要もない。ただ、長らくプロの世界で活動してきた彼らの試合に挑む態度とレフェリー、相手、味方といかに「コミュニケーション」をはかっているか、ここは大きな魅力であり目が離せなく、自他チーム共に日本の選手達が大いに学ぶ必要があると思う。
個々のパフォーマンスについては、バックチェックにおいて必ずフロントコートから時間を稼ぐ高い献身性(習慣)、ボール獲得後には必ず前線をチェックする習慣、利き腕を止められるまで果敢にアタックする当たり前、アシストプレーに対するプライド、などがあるが今後も大いに期待したい。おそらく来年1月ハンガリーなどで開催されるEUROでは、こんなことが何度も繰り返されるのだろう。また眠れない夜に。
【紡織:東日本】
試合の勝敗については諸々の要因があるが、勿体無いのは東日本の後半の攻撃における“組み立て”に課題を残したこと。相手のDFラインを割れている時と割れていない時の状態をアナライズすることで次戦への対応&準備がみえてくるはず。自分たちのストロングポイントを見直すことと対象者がスキルレベルを上げることで十分に4強に食い込むチャンスが発生するだろう。
【Gウルヴス:合成】
点取りゲームのハンドボールでは攻撃の最終局面のミスというのは流れを失うことにはなる。ただし、ノーゴール=「全てが悪かった」ということも言えないしネガティブに捉える必要もない。大切なことは短時間に正しく「評価」するということ。環境の違いがあるにしろ、普段のトレーニングから「着眼」&「実践」することにより改善できるはず。①DFラインが切れている時はどのような状態になっているのか②正しくパスを選択できればどうなったか③体が流れた方向と逆サイドに「丁寧に」放つことができたら、など。DFについても同様で失点した場合にエリア際のシステムに問題が発生しているのか、OFの不完全な状態が影響してしまっているのか。
【コラソン:車体】
ただただ、ミスの多い試合。そんな中唯一のナイスパフォーマンスは、Rコラソン・黄さんの試合後のスピーチ。まず試合管理者(ファン、サポーター含め)への感謝、対戦チームへのRespect、自チームについて、最後にポジティブに次戦に向けて。あのような試合後数分にもかかわらず、上記のような語りができる。見事なリーダーシップとスポーツマンシップに敬意。なかなか出来ることではない。