vol.16『KYOUSOU』

会社、クラブ、チームなどの組織が目指す目標を掲げ、そこにかかわる個が各々全力を尽くし、お互い尊重しながら望む結果を得る。もちろん常に上手く事が運ぶかというと現実はなかなか簡単にいかない。努力は必ず報われると信じたいが…

プレーヤーを取り囲む環境や待遇などは大いに違いはあるものの望んだ結果を得る、
満足のいく最後を迎える事ができるチームというのは、いろいろな条件や要素が重なり合って達成されるものである。

“強想” 個々が「自分は出来る」「こうなりたい」と強く想い描く。
“競争” 過去の自分との闘い、チーム内のポジション争い、対戦相手との勝負。
“協創” お互い協力して創りあげる。

これらは造語も含まれるが、満更チームビルドには必要な要素ではないか。
何かしらうまくチームが進んでいない時は、一度立ち止まり“KYOUSOU”を思い起こしてみてはと提案する。要するに「同じ方向にベクトルが向いているか?」と。

私の大好きなコーチの一人、ゴルフのガレス・ジョーンズJGAナショナルチームヘッドコーチは、「世界で最もチームワークの優れた組織はラグビーのオールブラックスだ。」という。そのオールブラックスが2019WC前哨戦日本代表との試合中NHKのアナウンサーがスコット・バレット選手(だったと思う)のインタビュー内容を以下披露した、
「オールブラックスは世界一だが、私は世界一の選手ではない。努力が必要だ。」と。
3つの「KYOUSOU」を端的に表している。
猛将・劇薬のエディーさんはスタッフにも世界一を要求し、岩渕GMはじめ協会はティア2の日本が「ティア1」との存在しない試合を組むという離れ業をやってのけた。
もちろんプレーヤー達には「地獄」が待っていたのは周知の事実。

時には「共想」や「狂騒」も必要なのかもしれないが……….

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